十二間突形兜です。江戸より前の戦国期の様相を残している実践兜です。特に、突形兜は、日本の西国で能く使われました。本兜は、（後世江戸期の改造がありますが）戦国期の以下の特徴を残しています。・十二間であること。・（眉庇は後世に近世の眉庇が取り付けられているが）内眉庇に打眉を残している。・天辺が埋められておらず、小さな穴として残されている。
このほか、後立の装置があり、現在の角本も二本角本で古様ですが、鉢裏を見ると、初期は、もっと高い位置に角本が取り付けられてい後があります。（響きの穴も２箇漆で後世埋められているようですが、これは確かではありません）しころは、日根野五段しころで、吹返も小さく、古様の様相を呈しています。

時代鑑定は、参考までにご説明致しましたが、写真を御覧になり、自己責任でご判断をお願い致します。ノークレーム、ノーリターンでお願いします。漆は、江戸以降に再度塗られていると思います。