映画看板 彩画 大下武夫 ブルースウィルス ダイハード 最も安い

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故人・大下氏の作品です。 「トラック野郎」「ALWAYS 三丁目の夕日」「ロード・オブ・ザ・リング」などの看板に加え、ハリウッドや日本のスターの肖像画がずらりと並ぶ。オードリー・ヘプバーン、マリリン・モンロー、ジョン・ウェイン、石原裕次郎、高倉健、勝新太郎…。これらの肖像画は、看板の人物だけを抜き出して、小さい板に描き直したものだという。大下さんの趣味で、仕事の合間に描きためてきた。  大下さんは19歳で水戸東映の専属絵師となり、26歳で独立。一番忙しかったのは70、80年代で、水戸東映をはじめ同市にあった11の映画館全ての看板を手掛けたという。「常に締め切りに追われ、徹夜もしましたが、穴をあけたことは1度もありません。毎日たくさんの方に看板を見てもらえるのは、絵描きとして、この上ない喜びでした」と言う。  映画館から届いたポスターを基に、人物の配置など構図を自分で考える。看板は縦長や横長などサイズがいろいろで、ポスター通りにはいかない。紙を貼った板に鉛筆で下書きし、アクリル絵の具で色をつける。この絵の具は速乾性のため、色を重ね合わせるのはスピード勝負だ。「人物の肌を柔らかく、きめ細かく描くのがコツ」で、1枚の看板を約1日半で仕上げたという。  00年代に入り、映画興行の主流は、既存の映画館からシネコンへと移り変わる。大下さんの“主戦場”だった水戸東映も06年に閉館した。手間や経費のかかる看板は徐々に姿を消し、デジタル印刷のポスターに代わっていく。大下さんの最後の仕事は、15年の日本映画「ローリング」。水戸市で撮影された作品で、同市で開催されたイベントのために描いた。    大下さんは「映画看板絵師は、もう全国にほとんどいないと思います。私たちの仕事が忘れられることなく、今も見に来てくださる方がいるのはありがたいですね」と話す。今回は展示されなかったが、アトリエには「昭和残侠伝」「仁義なき戦い」など東映全盛期の映画看板も大切に保管されている。【田口辰男】  ◆大下武夫(おおした・たけお)1942年(昭17)1月21日、青森県階上町生まれ。16歳で地元の看板制作会社に入社。19歳の時に知人の誘いで、当時オープンしたばかりの水戸東映の専属絵師となる。26歳で独立し、制作会社「彩画(さいが)」を水戸市に設立した。 レア物です

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